老年看護実践「グループホーム機能と認知症ケア、エンド・オブ・ライフケア」

老年看護実践「グループホーム機能と認知症ケア、エンド・オブ・ライフケア」

 12月6日(火)に、看護学科3年生対象の「老年看護実践」において、オフィス藤田様より鹿児島県認知症介護指導者の古城 順子 様を講師に迎え、オンラインにてご講演いただきました。これは実習グループ毎に実施している特別講義で、認知症ケアと高齢者のエンド・オブ・ライフケアについて具体的に学び、看護者としてどのようなことが求められるのかを考えることを目的に実施されているものです。

オンラインでの講演

一人ひとりの考えを聞いてくださいました

 一言で「認知症」と言っても、原因や症状は様々であることやケアの方向性、グループホームの機能など多岐にわたりお話しいただきました。また、「エンド・オブ・ライフケア」について、グループワークで病状や状態を設定し、もし自分が患者だとしたら専門職に何を訴えたいか、お互いに意見を出し合う時間やロールプレイの時間なども設けられました。

グループで意見を出し合います

受講者は認知症サポーターに認定されました

 古城様からは「尊厳(その人の生き様)への配慮を忘れず、心を込めて接してほしい」「一人ひとりの命の終わり方としっかりと向き合い、『秘めた思い』や『大切にしている誇り』を引き出せる看護者になってほしい」などのメッセージをいただきました。また、参加した学生からは「日常から最期までその人らしく生きることができるように支援することが、エンド・オブ・ライフケアに繋がっていくということを学んだ」「その人の自己決定の権利を守ること、その人の尊厳を尊重することが認知症ケアとエンド・オブ・ライフケアの双方において重要であると学び、今後、認知症をもつ人と関わる際に大切にしていきたいと感じた」などの感想が寄せられました。
 今回の講座を受けた学生は「認知症サポーター」に認定されました。「認知症」についての理解を深め、人生の最終段階を迎えた人やその家族を支えるために必要な看護について学ぶ大変貴重な講座となりました。