人権問題学習会・研修会
人権問題学習会・研修会
本学では、11月24日(月)から11月29日(土)までを今年度後期の人権週間としています。人権週間は、日本や世界各地で絶えない子どもや人種、障がい者、LGBTQ+などの生きるための基本的な権利が侵害される問題を防止していこうとする取組みです。人権週間に向けて、人権侵害やハラスメント等に関する偏見や差別の防止啓発のため、学生・教職員から標語を募集したほか、25日(火)には、「人権問題学習会・研修会」を開催しました。
「あきらめる勇気~見えない世界からのメッセージ~」と題し、阿久根市出身の松永信也氏にご講演をいただきました。目の難病のため、30代後半で視力に異常を感じ始め、40歳頃に失明した経験に基づいて、「見えなくなることはとてつもない恐怖だった。しかし、人の優しさに人一倍触れられることは人間の素晴らしさであると気付くことができた」などとお話しくださいました。
参加した学生からは、
・高校生のとき、一度講演会を聞いたことがありますが、改めて障害に対する認識をアップデートすることができました。障害者が参加できる社会ではなく、誰もが皆参加できる社会という捉え方をするのはとても大切だと思いました。
・大学に入学し、鹿児島中央駅を頻繁に使うようになってから、白杖の方を何人もお見かけするようになりました。困っているのを見かけても声を掛けることができないことがあったので、どのような声掛けをすれば良いのかを知ることができて良かったです。
・困っている人に声を掛ける時、「大丈夫ですか」と聞くのではなく、『お手伝いしてもよろしいですか』と言う聞き方で聞くほうが良いことをお聞きし、実践できるようになりたいと思います。また、可哀想という言葉はマイナスなイメージではなく、松永さんは良いことだと捉えていたのが印象的でした。可哀想と思えるのは、その人のことを想像できる力があるからだという考え方を聞いて確かにそうだと納得しました。想像力を働かせることが優しさに繋がる第一歩だという言葉を覚えておきたいと思います。
などの感想が寄せられました。
講演を聴講し、それぞれの日々の生活を振り返り、人権について考えを深める大変貴重な機会となりました。
松永さんによる講演

質問にも丁寧に答えていただきました
学生より感謝の気持ちを込めて花束を贈呈


