活躍する卒業生 「特別支援学校教諭」

活躍する卒業生 「特別支援学校教諭」

   

 

鹿児島県立鹿児島盲学校 勤務

Y.Y. さん(2023 年教育・心理学科卒業)

 

     


    教育実習で「特別支援学校の教諭になりたい」という目標が固まりました

    • この仕事や研究の魅力・やりがい

     県内唯一の視覚障害の特別支援学校で、英語教諭として教科指導や学級担任、テスト作成、学校行事の準備などを行っています。生徒数が少なく子どもとの距離が近いため、より深く一人ひとりとかかわれることにやりがいを感じています。自分が計画・準備した行事を生徒が楽しんでいる姿を目のあたりにしたときは、頑張ってよかったと思います。また教科指導などを通して生徒が少しずつ心を開いて話をしてくれるときは、うれしいです。人間同士その日の気分や調子でかみ合わないときがあっても、うまくいったりいかなかったりの積み重ねで生徒との思い出や信頼関係を一緒に築いていけることが、私には幸せであり、大きな財産だと感じています。

    • 本学で学んだこと・学生時代

     本学は少人数で先生や友人たちとの距離が近く、質問がしやすい大学です。教育実習では、毎日をまっすぐに生きる子どもたちからたくさんの感動をもらい、特別支援学校の教諭になる目標が固まりました。大学で学んだ特別支援教育実習に関する知識や経験は、今の仕事に生かされており、在学中に得た資格も役立っています。先生方は学校教育の基礎から丁寧に、自身の経験も混じえながら具体的に指導してくださったので、とてもわかりやすかったです。また採用試験の前には対策講座で、親身になって2次試験の面接練習に付き合ってくださいました。さらに卒業生同士のつながりも強いため、いろいろ相談に乗ってもらえることも本学の魅力です。

    • 分野選びの視点・アドバイス

     教師という仕事には、子どもが好きなことはもちろん、子どもたちや周りの先生方とたくさんコミュニケーションをとり、それぞれの悩みや問題に寄り添える人が向いています。高校生のみなさんが将来を考える際には、まずは気になる分野の本やニュースに目を向け、自分が何に興味があるのかを考えることから始めてほしいと思います。そのうえでそれに携わる職種には、どのような進路や資格が必要かといった知識を増やしていきましょう。もちろん給与面や働きやすさで将来を選ぶという視点も大事ですが、やりがいが感じられることを具体的にイメージできるかどうかが何よりも重要です。そのためにも自分が興味あるものを見極めてください。

     子どもとかかわることが好きなのと、知的障害に関する本を読んで興味を持ったことから、特別支援学校の教諭をめざすように。大切にしているのは、「生徒のことを知った気にならない」こと。どんな行動にもさまざまな理由や気持ちがあると思い、深い生徒理解を心がける。先輩の先生方にいろいろ教わりながら、教師として成長し続けたいと考えている。


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     人間教育学部 教育・心理学科