鹿児島純心女子短期大学

TA(日本語教官助手)だより vol.1 information

私は、オーストラリアのパースにある、セントジョージズ・アングリカン・グラマースクールという中高一貫の学校で日本語の先生のアシスタントをさせていただいています。日本は梅雨の時期ですが、オーストラリアは現在冬真っ只中です。朝は気温8度まで冷え込みます。

私の学校の特徴は中国や韓国など、さまざまな国の留学生が多いことです。そのため、学校では英語以外の言語も聞こえてきます。また、Color Runやダンス大会など、学校のイベントがたくさんあり、生徒たちは学校生活をとても楽しんでいます。先日は日本語の授業で、はるばる日本からアイヌの方がいらっしゃり、アイヌ文化を教えてくださいました。同じ日本人ですが全く異なる文化を持ち、その文化に誇りを持っていらっしゃるところに、とても感動しました。

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私の主な仕事は、授業中に生徒の質問に答えたり会話練習を行ったり、また、小テストや作文の添削を行うことです。この中で私が一番苦労したことは質問への応答です。こちらへ来て、最初は自分の英語伝達力の欠如から、生徒たちとまともにコミュニケーションを取れず落ち込むことばかりでした。しかし、生徒たちの一生懸命日本語を学び、話そうとする姿に勇気をもらい、カタコトながらもできるだけ多くの生徒とコミュニケーションをとるよう心がけ過ごしています。

この1ヶ月半の仕事を通して、いかに自分が無意識に日本語を使っているか、いかに英語で日本語を教えることが難しいかを実感しました。特に、中学1~2年生は基本的な日本語の成り立ちについて学ぶのですが、「なぜ“一才”は“いちさい”ではなく、“いっさい”と読むのか」というような素朴な質問がたくさんとんできます。そのような生徒たちの疑問に出合い、日本語を考えることはとても楽しいです。私は生徒たちの日本語学習をサポートする立場ですが、逆に日本語の面白さを生徒たちから教えてもらっています。私も彼らに、少しでも日本に興味を持ってもらえるように全力を尽くしたいと思います。

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最後に私の生活についてご紹介します。私は週末によくホストファミリーと出かけたり、フリーマントルやパースシティに行き、買い物や散歩を楽しんでいます。来週から2週間の休みに入るので、遠出をしたいと思っています。

私は生徒の家にホームステイしており、現在の家族に6ヶ月お世話になる予定です。ホストファミリーはとてもあたたかい家族で、ホストファザーやマザーは私を娘のように扱ってくれ、ホストシスターは本当の姉妹のように接してくれます。本当に恵まれた環境で毎日を過ごすことができています。こうした機会を与えてくださった純短の先生方、お金を工面してくれた両親、支えてくれている友人や家族にとても感謝しています。この環境を生かし、あらゆる面で成長できるように、楽しみながら前向きに何事にも取り組みたいと思います。

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*N.Y.さん(鹿児島工業高校出身)は、現在英語科の2年生で、現在、海外インターンシップで活躍しています。