魚の捌き方講座

魚の捌き方講座

6月29日(土)、甑島手打漁協から6名の講師がお越しくださり、「魚の捌き方講座」を開いてくださいました。参加者は、本学学生・院生・教職員とその関係者を含めて、約30名でした。
本講座は、甑島手打漁業集落による魚食普及活動の一環として、開催されたものです。
昨今、特に若者層での魚離れが懸念される中、一匹丸ごとの活魚に触れる機会が少なくなり、しかも、食卓から遠ざかる傾向にあります。魚をもっと身近に感じ、新鮮な魚をもっと食べてほしいとの願いから、年に数回、地域の小学校や中学校・市民講座等に出かけて行って「魚の捌き方講座」を行い、普及活動をしているものです。
はじめに、活魚を海水ごと下甑から運んでくださり、神経締めの仕方を実演してくださいました。血抜きすると同時に神経締めをする事で、魚の死後硬直を遅らせることができ、より高い鮮度を保つことができる方法です。魚の鮮度の見分け方や鱗のとり方、内臓やエラのとり方など、魚を捌きながら丁寧に説明をしてくださいました。その後、各班に分かれて、高級魚である黒鯛を一人一匹ずついただき、班ごとに講師がついて捌き方の指導に当たってくださいました。受講者は魚と格闘しながら真剣勝負。出刃包丁を握るのがはじめての方も多い中、三枚おろし、五枚おろしと進み、アラも大切に袋に入れて、家族の為にお持ち帰り用となりました。満足げな様子が印象的でした。
参加をした学生からは、「思っていたより力を入れずに捌けることを知りました。」「魚を捌いたことがなかったので不安でしたが、楽しかったです。魚は甘くておいしかったです。」などの感想が寄せられました。
予め用意しておいたすし飯に刺し身をのせた海鮮丼と、アラの味噌汁は絶品だったようです。和気あいあいのうちに、あっという間の時間が過ぎ、最後に参加した証に集合写真を撮って終了となりました。