【重要なお知らせ】令和9年度より「社会共創情報学科」開設へ!

鹿児島純心大学 人間教育学部 社会共創情報学科(設置構想中)
—対人援助職の養成に、情報科学の新しい風を吹き込みます—

「社会共創情報学科」新設の背景

 ICT(情報・通信技術)。データサイエンス。AI(人工知能)。つい最近まで夢物語のようだった新たな知識や技術が、今、私たちの暮らしを劇的に変えつつあります。その地球規模の歴史の流れは、誰も押しとどめることができないでしょう。
 私たちの世界には、複雑に絡み合うさまざまな問題が立ちふさがっています。人口減や少子高齢化と共に衰退していく地域。経済格差が拡大し、不安や悪意が渦巻いていく社会。温暖化し、異常気象が頻発していく環境...
 私たちは好むと好まざるとに関わらず、新たな知識や技術を手に携えて、現代という時代を取り巻くさまざまな困難に立ち向かわなくてはなりません。

「社会共創情報学科」とは?

 鹿児島純心大学は1994年の建学以来、「命を育む知性と愛」という理想を掲げ、教育学や心理学、健康科学など、対人援助職を養成する分野で、カトリックの説く隣人愛に基づく教育を実践してきました。一世代の歳月を越えた今、新たな時代の要請に応えるべく、鹿児島純心大学は「社会共創情報学科」を新設します。
 「社会共創情報学科」は、キリスト教ヒューマニズムに基づく人間性の育成に加え、
 ●現代社会を動かしている情報科学の、根幹となる知識・技能への習熟
 ●修得した知識・技能を、幸福な社会の実現に向けて生かすための実践
を教育の柱とします。文系科目が好きな人、理系科目が好きな人を問わず、情報科学という新しい知恵を、さまざまな現場で、ひとびとが抱えている困難の解決のために活用し、ひとびとと共に社会の新しいあり方を創造していく—「社会共創」—そのような人を育てます。

 


「社会共創情報学科」では何を学ぶか?—(1)全体像
基礎教育科目 専門教育科目
1~2年生 2~4年生 4年生
人間教育科目
情報科学基礎科目
社会課題解決科目
情報科学応用科目
情報科学理論科目
卒業研究

人間教育科目:社会人としての資質を磨く科目、人文・社会・自然科学の諸分野にわたる教養科目、語学(外国語、日本語教育法)など。
社会課題解決科目:企業・自治体・各種団体・地域などにおける実践活動。
情報科学応用科目:教育学・心理学・言語学・経済学・社会学・健康科学などへの情報科学の応用、メディアコンテンツの作成、起業家教育、ドローン操縦法など。
情報科学理論科目:情報倫理・セキュリティ、数学・統計学、コンピューター科学、情報理論、AI(人工知能)論など。

「社会共創情報学科」では何を学ぶか?—(2)基礎教育

 1~2年生の基礎教育では、社会を支える一市民としての資質(合理的思考力、他者への共感力や協調性、行動力、指導力、公徳心など)を磨くとともに、文系・理系を問わないさまざまな学問領域に接し、世界の多様性を学ぶことで、複雑に絡み合う社会のさまざまな問題を、広い視野で、多角的な視点から捉える力を育てます。
 また、情報科学分野への関心を高めるために、数理・データサイエンス・AIについて、適切に理解し活用する基礎的な能力を養います。

社会人としての資質を磨く科目 人文・社会・自然科学の諸分野にわたる教養科目 情報科学基礎科目

 基礎教育では、文部科学省「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度」の「リテラシーレベル」を目指します。

「社会共創情報学科」では何を学ぶか?—(3)専門教育

 2 年生から始まる専門教育では、基礎教育で身に付けた知識や技能を生かして、企業・自治体・各種団体・地域など、社会のさまざまな現場での課題解決に、実際に取り組みます。
 それと同時に、学生一人一人の関心に応じて情報科学の理論から応用に至るさまざまな領域での探究を深め、4年生での卒業研究へと発展させていくことで、数理・データサイエンス・AIを活用して課題を解決するための実践的な能力を養います。

社会課題解決科目 情報科学
応用科目 理論科目

 専門教育では、文部科学省「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度」の「応用基礎レベル」を目指します。


どのように学ぶか?—(1)文系的な学生の例

 「数理・データサイエンス・AI教育プログラム」の「リテラシーレベル」を修得した上で、希望すれば社会調査士科目を通して社会調査法を身につけ、フィールドワーク(社会調査)に取り組み、社会課題の解決を目指します。
●例1:ある地域の観光客にアンケート調査を実施し、結果をもとにリピーターを生み出すための提言を行う。
●例2:人口減少地域の商店や道の駅の販売データを分析し、活性化案を提案する。

どのように学ぶか?—(2)理系的な学生の例

 「数理・データサイエンス・AI教育プログラム」の「応用基礎レベル」を修得し、フィールドワーク(AIなどの先端情報技術を活用した社会実験)に取り組み、社会課題の解決を目指します。
●例1:大学ホームページにチャットボットを作成し、試行的に運用する。
●例2:大学内に無人決済コンビニを試行的につくる。
●例3:ある自治体へのインターネット上のコメントについて自然言語処理の技術を使って分析し、自治体経営に関する提言を行う。

どのように学ぶか?—(3)中間的な学生の例

 「数理・データサイエンス・AI教育プログラム」の「リテラシーレベル」を修得した上で、生成AI、スマートスピーカー、家庭用ロボット、スマート家電などの情報技術を活用し、フィールドワーク(文系的な社会調査と理系的な社会実験の中間的な内容)に取り組み、社会課題の解決を目指します。
●例1:大学構内で自動車の自動運転を試行し、性能実験を行い、現時点の評価を発表する。
●例2:スマートスピーカーの活用実験を行い、日常生活における様々な使用方法を発表する。
●例3:生成AIの活用実験を行い、学校教育における様々な活用方法を発表する。


どんな人に来て欲しいか?

●社会の現状と未来のあるべき姿に関心のある人。
●現代社会を動かしている新しい知識や技術に興味のある人。
●より幸福な社会の実現のために働きたいという意欲のある人。

どんな人に育って欲しいか?

●社会を支える一市民として、多様な背景を持つひとびとの立場や価値観を尊重し、共に働くことができる人。
●人文・社会・自然科学にわたる幅広い教養をもとに、多角的な視点から社会課題を見出すことができる人。
●情報科学の知識・技能を活かして、合理的な根拠に基づいて社会課題を分析し、解決のための提言を行うことができる人。
以上の資質を備えた人に、学士号(情報科学)を授与します。

どんな資格が取れるか?

情報処理関係、数学・統計学関係、ドローン操縦関係、社会調査士関係、語学(外国語、日本語教育)関係など。

どんな進路が見込まれるか?

 優れた教養と人間性、情報科学の専門性を生かし、DX(デジタル化)を通じた地域振興や国際協力をはじめ、企画やマーケティングなどの部門を中心に、企業・自治体・各種団体など、さまざまな業種で活躍することが期待されます。また、知識・技能をさらに深めたい人の大学院進学や、新しいアイデアで社会貢献に挑みたい人の起業を応援します。

※設置計画は現在構想中であり、内容には変更があり得ます。