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大学院生から

心の多様性、その魅力に引き込まれ心理臨床家を目指しています。

人の心とはどのようなものか、それが知りたくて本学大学院に入学してから、1年あまりが経ちました。様々な学問分野を受講し、多角的な視点から人の心について学ぶ日々を過ごしています。学ぶほどに心の多様性に圧倒され、その魅力に引き込まれます。この魅力に気づいたら、もう突き詰めるしかありません。その領域の専門の先生方のご指導を頂きながら、学内・学外実習や修士論文の執筆に精一杯取り組んでいます。心を理解することは容易いことではありませんが、将来の夢は、心の探求を決して怠らない心理臨床家になることです。 

大学院2年 Aさん

心理臨床家になるため修士論文の作成等と、実習を通して学びを深めています。

“広く人間というものを理解したい”という私自身の思いと、本学大学院の理念が同じだったことや、大学院にある心理臨床相談センターの設備が充実していることに魅力を感じ、この大学院に入学しました。今は、講義や修士論文の作成に加え、心理面接の陪席やプレイセラピーの実践、病院や施設での実習を通して心理臨床家になるための学びを深めています。

大学院2年 Sさん

院生が主体となって発表や運営を行う授業を通したくさんのことを学べます。

本学大学院では、各講義における院生自らの発表や表明と教員とのディスカッションをはじめ、大学院主催公開講座など、院生が主体となって多くを運営しています。もちろん、専門的な知識や経験は必要ですが、私はこのような本学大学院での生活を通して、単なる臨床心理士としての専門家に留まらず、根幹の部分として、一人の人間としての「私」というものを確立していくことが出来ると、そう思っています。

大学院2年 Mさん


HIVカウンセリング特論

こんな講義を受けています!

HIVカウンセリング特論

1年次後期開講のこの科目は国内では唯一開講されています。HIVの告知によってご本人が受ける心理的なダメージや家族のショックについての理解と支援、AIDS発症後、死に向かう過程をどのように支えるのかなど、HIVの支援をめぐる知識や経験談が満載の講義です。

担当の餅原先生からは「HIVカウンセリングは、その方の状況に応じて、チーム医療でかかわったり、個人、集団、家族などさまざまな形態でカウンセリングを行ったりと、心理臨床の集大成と言えると思います。この講義を通して、適切に即時対応できる資質を育んでいけたらと思います」というメッセージをいただきました。大学院の講義は、事例などにおける守秘義務に配慮し、大学院専用の講義室で行われます。このような細やかな配慮も心理臨床の専門家を目指す者に必要です。講義の内容以外にも学ぶことがたくさんあります。


大学院生研究室

レポート作成も、院生同士のディスカッションもOK!

大学院生研究室

大学院生研究室は修士課程の1、2年生がともに学び研究するための研究室です。一人ずつブースがあって、日頃の勉強やレポート作成など自学自習ができます。修論やレポート提出直前にはみんな机にかじりついています (笑)。

それ以外に大きなテーブルがあり、みんなと一緒にランチをとったり、臨床や研究のテーマに関して1、2年生関係なくディスカッションすることもあるなど、和気あいあいと、また切磋琢磨しながら過ごしています。

1年生と2年生が一緒の研究室だから、先輩に気軽にアドバイスを求めることができるのも、安心して学べるポイントだと思います。


学内・学外実習

充実した指導のもと、心理臨床の実践力を身につける!

学内・学外実習

臨床心理士を目指す人にとって、実習の授業がどの程度充実しているかは、大学院を選ぶ時の最大のポイントだと思います。その点、本学大学院はとても充実していてよかった!と実感しています。

1年生ではクライエントと向き合うための基本的な態度について、ロールプレイングやテスティ (心理検査を受ける人) 体験などの方法を通して学んでいきます。クライエントの立場にたってみてマナーや態度の重要性がよくわかりました。後期には、心理臨床相談センターの電話受付、プレイセラピーを観察し記録するなど、間接的にクライエントと接する実習にも臨みます。

2年生では本格的な実習が始まります。学内では心理臨床相談センターの臨床心理面接や受理面接に陪席し、プレイセラピストとしてこどもの心理療法を担当します。また、精神科の病院、情緒や発達に障害を抱えている方の施設へ学外実習に出向きます。1年を通して、実際の臨床現場で実習することで、将来、心理臨床の専門家として働く自分のあり方を深めていくことができました。

はじめてのことで緊張や不安もありましたが、先生方や院生仲間のサポートがあったからやり遂げることができました。皆さんに感謝しています。